《生産者について》
ターリー・ワイン・セラーズは1993年にラリー・ターリー氏によって設立されました。彼の姉はヘレン・ターリー。「ピーター・マイケル」や「コルギン」「ブライアントファミリー」で活躍したトップワインメーカーの一人です。
ターリーの評価も姉に決して劣らず、1993年のファーストヴィンテージから一部のワインでパーカーポイント95点を獲得。何度か98+点を獲得するなど、ジンファンデルとプティット・シラーにおいてはトップ生産者の一つといえるでしょう。
ターリーの本拠地はナパ・ヴァレーながら、ブドウの調達先はカリフォルニア中多岐にわたります。50以上の畑から50種類のワインをつくっているのです。
中でもラインナップが厚いのがジンファンデル。畑はなんと30か所近く。多くがシングルヴィンヤードのワインとしてリリースされます。毎年つくられるわけではなく、日本に輸入されるものはごく一部。それぞれの生産量は少ないので、見つけた時に手に入れないと「うまい!また飲みたい!」と思っても買えない可能性が高いです。
《このワインについて》
この「オールド・ヴァインズ」は、カリフォルニア内の様々な畑からブドウをブレンドしてつくられます。それらの畑は、単一畑のワインをつくるには小さすぎるのです。
木の樹齢は様々ですが、約40~130年と非常に希少なブドウもつかわれています。樹齢の高い樹は自然と収量が落ちます。1本の樹に実る房の数が少なくなるので、風味がより凝縮するのです。
灌漑をせずに栽培されるので、樹は水を求めて地中深くまで根を伸ばします。夏場の気温が高い地域にありながら適度な酸味を備えるのは、地表の熱が伝わらない地中深くから水を吸い上げているからかもしれません。
Turley Old Vine Zinfandel