《生産者について》
シャルトーニュ・タイエはブドウ栽培家として1683年に創業。1960年代からシャンパンづくりをはじめたレコルタン・マニピュランです。
その特徴は、かつてグラン・クリュ的な存在であった「メルフィ」の村にて、畑ごとの特徴を表現したシャンパンをつくること。昔からいいブドウができることでしられていた地でしたが、2回の世界大戦で徹底的に破壊されてしまったのです。
特に現当主のアレクサンドル・シャルトーニュがジャック・セロスでの研修から戻ったあと、畑仕事を改革。より一層その評価を高めています。
多くのキュベが単一ヴィンテージ、3年以上の熟成で出荷されるものの、ヴィンテージシャンパンの申請をしていないため扱いはノンヴィンテージ。バックラベルに詳細が記載されます。
《このワインについて》
レ・ゾリゾーの畑はメルフィの南側にある、南と北向き斜面の畑で、樹齢50年ほどのピノ・ノワールが50アールほど植えられています。
この畑のブドウは短期間の自然発酵に向いているといい、マロラクティック発酵を止めることは難しいそうです。発酵後は2年から9年使用されたブルゴーニュの古樽で熟成を行い、その後瓶内2次発酵が行われます。
他の区画よりも土壌に鉄分が豊富なため塩っぽさが備わり、ややビターでパワフル。じわじわと旨味があふれるふくよかな味わいです。
Chartogne Taillet Cuvee Les Orizeaux