《生産者について》
サンタ・リタ・ヒルズAVAの西端、標高約220mの丘に位置する約9haのピノ・ノワールに特化したワイナリーです。2012年、ラジャ・パー、サシ・ムーアマン、マーク・スティーヴェンソンが共同で購入し設立しました。畑は5つの区画に分かれ、特に石灰質と珪藻土の土壌が特徴です。これらの土壌はミネラル豊かなシャルドネと妖艶なピノ・ノワールの生産を可能にします。畑は高密度に植樹され、カリフォルニアの伝統的なクローンと少量のブルゴーニュ・クローンを用いています。有機栽培を実践し、「何も足さず、何も引かない」方針でテロワールを反映したワイン造りを行っています。近年、他のプレミアムワイン生産者が畑を購入し始め、将来的にはブルゴーニュの特級・一級畑のような評価を得ることが期待されています。
《2022年ヴィンテージ》
短い冬から冷涼で長い春と夏へのスムーズな移行が特徴的です。8月末に猛暑が訪れましたが、ブドウ畑の管理とワイナリーチームの努力により、慎重にワインが造られました。このヴィンテージのワインは、果実味と力強さを示し、特徴的なアロマのリフト、しっかりとしたタンニン、そして驚異的な熟成能力によって支えられています。
《このワインについて》
植樹された日が「ブルームス・デイ」である2007年6月16日に由来する畑です。自社畑の西端に位置し、海まで約10kmの距離にあります。表土は鉄分を多く含む粘土質で、その下にはシェール(頁岩)があり、水はけが良く、優れたミネラル感をもたらします。涼しい気候とストレスの影響で小さな房が育ち、凝縮感のある色合い、アロマ、果実味が特徴です。高い酸を保ち、生き生きとしたエネルギーを感じさせるワインが生まれます。クローンはマウント・エデン、スワン、カレラが畝毎に交互に植えられ、収穫は一緒に行われます。
《テイスティングノート》
海風とミネラル豊かな土壌が生む個性が際立ちます。小粒で凝縮した果実には、塩味や海苔のようなミネラル感が感じられます。鉄分を含む粘土質土壌と海洋性土壌が、複雑で奥深い味わいを生み出しています。ピュアでジューシーなブラックチェリーやブラックベリー、プラム、ブラウンシュガー、ダークチョコレート、シナモン、土っぽいスパイス、新緑の葉、紅茶の香りが魅力的です。厚く豊かなタンニンは時間と共にベルベットのような質感に変わり、最初の一口目から濃密でしなやかな味わいが楽しめます。
Pinot Noir Pinot Noir Bloom’s Field Domaine de la Cote Sta.Rita Hills