《ボルドーワインとの違い》
ナパ・ヴァレーには高い評価を受けるカベルネ・ソーヴィニヨンのワインは少なくありませんが、それでも「やっぱり好みじゃない。フランスワインの方が好き」という方は一定数おられます。そういう方が主張するのはたいてい、「ナパのカベルネは甘すぎる」というもの。
この甘味とは残糖によるものではなく、オーク樽熟成のヴァニラ香や熟した果実香による風味です。それが酸味やタンニンが穏やかだと余計に強調されます。その甘いニュアンスが好きじゃないと。
味わいの親しみやすさにもなるので、「なにを言う、それが美味しいんじゃないか」という意見もごもっとも。実際に8000円以下くらいのカベルネには、そういうタイプのものの方が多いです。
そんなフランスワイン党の方をも唸らせるだろう控えめな上品さを持つのが、リヴァース・マリーがつくるカベルネの特徴です。
《ブランドについて》
カベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインでパーカー、ワインスペクテーターの高得点を叩きだすスター・ワインメーカーであるトーマス・リヴァース・ブラウン。彼が妻ジュヌヴィエーヴ・マリー・ウェルシュと自分の名前を冠して造るのが自身のブランド「リヴァース-マリー」です。
最も得意とするカベルネ・ソーヴィニヨンをこのブランドで少量のみ造り、高い評価を獲得しています。
現在、約45社のワインコンサルティングを務めるトーマス・ブラウンに、クライアントと自身のワインの差を尋ねたところ、「オーナーの意向なくテロワールを表現すること。自分の造りたい畑をセレクトすること。」
素晴らしく上品で華やかな香りを持つワインをつくることで定評があります。
《公式テイスティングノート》
ミント、ユーカリ、ホワイトペッパー、リコリスが香り経ち、2021 年ヴィンテージの特徴を表現。黒クルミ、カシス、杉の木、白い花、ドライハーブが味わいを支配し、力強く、甘やかなタンニンが心地良くフィニッシュを引き締めます。
それぞれのワイナリーのヴィンテージ毎の個性を見るには、そのワイナリーのトップのワインからでなく、スタンダードなワインを見てこそ個性が良く分かるとまさにこのワインが証明してくれるでしょう。
Rivers Marie Cabernet Sauvignon Napa Valley