《生産者について》
ルフェーヴル家はモンターニュ・ド・ランスにおいて特に歴史の長い栽培家であり、1621年からヴェルズネイで畑を守り続けてきました。現在はヴェルズネイの4haを中心として合計8haの畑を所有。現当主エティエンヌの祖父の代、1921年から自社シャンパンをつくり続けるレコルタン・マニピュランです。
ヴェルズネイのブドウは高く売れます。エティエンヌの代に相続の際、兄弟はブドウ栽培家に戻ろうとしたそうですが、エティエンヌは自らの手でシャンパンをつくることを諦めませんでした。「ブドウをメゾンに売らないこと」をポリシーに、上手くつくられた成熟したシャンパンを提供しています。
《このシャンパンについて》
グラン・クリュであるヴァルズネイを主体にヴェルジーのブドウをブレンド。ピノ・ノワールとシャルドネが3:1で、ルフェーヴル家の強みを大事にしつつも、スタンダードクラスとして幅広いシチュエーションで楽しんでもらえることを狙っているのでしょう。
《テイスティングノート》
洋ナシやアプリコットのような熟した果実味にナッツのような香ばしさ。マロラクティック発酵を行っているので、酸味はシャープではなくなめらか。かといって親しみやすいだけのシャンパンではなく、シャンパーニュらしいミネラル感とほのかに厳格なニュアンスを備えています。レコルタン・マニピュランらしいブドウの質を感じさせてくれる味わいで、大手メーカーのシャンパンと目指す方向性の違いを感じさせてくれるでしょう。
Etienne Lefevre Brut Reserve Carte d’Or