《ヴィレッジ・セラーズ熟成》
フェルトン・ロードは南半球のワイナリーですので、リリースは早く、ヴィンテージの翌年には入ってきます。その一部を輸入元のヴィレッジ・セラーズ様が富山の自社倉庫で保管。新しいヴィンテージがリリースされる度に古いものは少しずつ値上げされますが、その差はごくわずか。一般的なワイナリー蔵出しバックヴィンテージと比べると手頃に楽しめるのがありがたい! 輸入元で長期保管したものと、ワイナリー蔵出しのものを比べると、一般的には後者の方が状態が良く若々しいもの。それは出荷時に補酒やリコルクがされるからです。その点このワインはスクリューキャップ。栓が劣化することもなければ、ワインが減っていくスピードもゆるやかで、ボトル差も少ないです。
ヴィンテージによる差はワインの味わいに現れます。飲み比べする楽しさがあるワインです。
《生産者について》
1997年にピノ・ノワールをリリースするなり世界中を驚かせ、「セントラル・オタゴ」という地区を世界に知らしめたフェルトン・ロード。
早期よりバイオダイナミック農法、重力に配慮した醸造所設計、天然酵母による発酵、人的介入を最小限に抑える手法などを導入。今日のセントラル・オタゴのピノ・ノワールの基本ともいえるスタイルを築き上げた生産者です。
《このワインについて》
バノックバーンはセントラル・オタゴの中心に位置する地区。周りを山に囲まれた盆地であり、夏場は日中の気温が上がりやすく、夜間は冷え込みます。そのため他の地区よりも熟度が上がりやすいのが特徴です。4つの区画からブドウをブレンドするスタンダードなピノ・ノワールです。
《2018年のヴィンテージ情報》
8月は暖かかったが9月前半は冷え込みました。9月後半に例年より早く芽吹き、10月から11月は暖かい日が続きました。乾燥の影響が一部でみられたほどです。開花・結実も順調で、12月、1月も記録的な暖かさでした。2月には急に寒くなり、丘に雪が積もったほど。降雨量は例年の3倍でしたが病害は発生しませんでした。。3月も涼しかったものの、収穫は例年より早く始まり3月20日までに完了しました。
Felton Road Pinot Noir Bannockburn