クメウ リヴァー
について、より詳しく
NZ北島最大の都市オークランドから北西約20キロ離れたクメウ地区にあるクメウ・リヴァー。
シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリを生産。
特にシャルドネは世界的に高く評価されており、ブラインド試飲対決でブルゴーニュのトップドメーヌを打ち負かしたことでも一躍有名に。
NZ好きのみならずブルゴーニュ好きにも注目の生産者です。
醸造責任者はNZ初のマスター・オブ・ワイン
クメウ・リヴァーはユーゴスラビアから移住したブラコヴィッチ・ファミリーにより1944年に設立された家族経営ワイナリーです。
現在醸造責任者を務める三代目マイケル・ブラコヴィッチ氏は、1989年にニュージーランド初のマスター・オブ・ワインとなった功労者。
彼の努力と改革によりワイナリーの評価は更に高められ、今ではNZを代表するプレミアムワインの生産者としての地位を確立しました。
NZの家族経営トップワイナリーで作る「ファミリー・オブ・12」のメンバーでもあります。
温かい緯度の涼しい気候
クメウは他のNZのブドウ栽培地域の中でもかなり北に位置しています。北半球だとスペイン南部やイタリアのシチリア島と同じくらいの緯度です。
南半球では北にいくほど温かくなるので、クメウはNZの中でも温かい産地のはず。それにも関わらずクメウ・リヴァーのワインは冷涼な地域を思わせる酸と透明感を感じるのは何故なのでしょうか。
答えは涼しい海からの影響です。
クメウ・リヴァーの畑は西20kmにタスマン海、東30kmに大西洋があり、東西両側から涼しい海の影響を受けます。
この2つの大きな水域により、気候は穏やかで雲が多く、夏でも気温が30度を超えることはほとんどないため、ブルゴーニュにも匹敵するワインを造る冷涼な産地となるのです。
世界クラスのシャルドネ
クメウ・リヴァーのシャルドネは大きく分けると3つのランクがあります。
エントリーラインの広域のブドウを使った「ヴィレッジ」、6つの自社畑のブレンドからなる「エステート」、それからコディントン、ハンティングヒル、マテズなどの「単一畑」のシリーズです。
造りはどれも手摘みで収穫後、房ごと優しくプレス、自然酵母を用いてマロラクティック発酵。アイテムに応じ樽熟成を行います。
こうして造られるシャルドネは滑らかなテクスチャーに、凝縮感のある果実味、ミネラルと酸が骨格を与えるスタイルとなります。
ブラインド対決で名だたるブルゴーニュ勢を打ち負かす快挙
2015年ジャンシス・ロビンソン氏らイギリスのトップライター達が参加したブルゴーニュのトップドメーヌとのシャルドネブラインド試飲会でのこと。
クメウ・リヴァーはルフレーヴ、ソゼ、ジョセフ・ドルーアン、コント・ラフォン、ブシャール、ミシェル・ニーヨンなどのトップ生産者と4ヴィンテージの水平比較試飲会をしました。
結果は2012、2010、2007でクメウ・リヴァーが単独首位、残り2009も同着1位という快挙を遂げました。
すごいことです。
またその後2018年ロンドンでの新世界とブルゴーニュの最良のシャルドネを選ぶ「グレート・ブラインド・シャルドネ・チャレンジ2018」でのこと。
、新世界のシャルドネとしてトップ、全体としてもルフレーヴのシュヴァリエ・モンラッシェ2014、アルノー・アントのムルソー・クロ・デ・アンブレ2014に続きクメウ・リヴァーのマテズ・ヴィンヤード2014が第3位に選ばれました。
老舗トップドメーヌを打ち負かしたことはもちろん、さらに驚くべきことはクメウ・リヴァーのワインはこれらのブルゴーニュ勢よりも数分の1の価格で買えるということでしょう。
NZでのトップシャルドネであるだけなく、全世界の中でもトップクラスのシャルドネであるのは間違いありません。
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