《生産者について》
ペドロンチェリはドライ・クリーク・ヴァレーにあるワイナリー。ソノマカウンティ北部に位置するそこは”ジンファンデルの里”と呼ばれる土地です。90年以上、4代にわたる家族経営を続けており、現在はジョン・ジュニア・ペドロンチェリが中心となっています。ペドロンチェリ一家の気さくで温かい雰囲気は、ワインの味わいにも表れており、このワイナリーの大きな魅力です。
《このワインについて》
カリフォルニア産ジンファンデルで評価の高いものは、「California」表記のものやローダイ、ナパ・ヴァレー産などがあります。ナパ・ヴァレーは最も力強い高級品、「California」表記のものはジンファンデルの甘濃い風味を強調したものが多いように感じます。ローダイはそこに一歩引いた上品さとソフトなタッチ。そしてソノマ・カウンティ内に位置するドライ・クリーク・ヴァレーは、上品な酸味があり甘い風味が控えめなものが多いようです。
ボトルの高級感の通りペドロンチェッリのつくる上級クラスであり、バニラ香がつきやすいアメリカンオークの新樽を40%熟成に使いながらも、ベタっと甘ったるくならないのはさすがです。
《テイスティングノート》
とてもよく熟したベリー系フルーツの果実香を、バニラやシナモン、焦がした木のような樽香がつつみ、複雑なアロマを形成しています。口に含めばしっかりフルボディな果実味が広がり、それをきちんと酸味が下支えしています。余韻に香ばしい風味が広がるボリュームは、下のクラス「マザークローン」との大きな違いです。
Pedroncelli Zinfandel Bushnell Vineyard