《テイスティングノート》
熟したベリーとドライフルーツやバニラのアロマ。この価格帯のチリ・カベとしては凝縮感は標準的です。この"濃すぎない"ところがむしろいい。ほどよいタンニンと酸味が全体を引き締めており、スムースに消えていきます。
《このワインについて》
上記のように、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンとしてはさほど特筆すべき点はありません。でも案外こういうワインの方が売れ続けるんです。
輸入元さん曰く、レストランなどの飲食店向け・小売店の一般消費者向け両方に勝手にたくさん売れ続けるワインだと。つまり「ペレス・クルスのポジション」を確保しちゃうワインなんです。
レストランでは定番のグラスワインとして。リーズナブルで程よく飲みごたえがあるので、何種類か提供するグラスワインの1つとして当てはめやすいんです。また、「チリのカベルネ・ソーヴィニヨン」のイメージどおりであるため、ボトルワインリストにあってもお客様が安心して注文できるでしょう。
もしくは我が家の晩酌にお気に入りのワインとして。手ごろなワインの多いチリなので、同じ価格帯でもっと力強いものもあるでしょう。しかしそれほど風味豊かに濃厚じゃない家庭料理なら、程よい濃さのワインの方がバランスがとれるんです。
「もうこれでいっか」と思わせてくれる安心感が、このワインの魅力です。
《生産者について》
このワインをつくるペレス家は、チリにて主要な大企業のオーナーです。そのプライベート・ヴィンヤードにファミリーネームをつけたのは、ワイン事業が家族にとってとても大切なものだから。240haの大きな自社畑からワインをつくり、カベルネ・ソーヴィニヨンはそのうち70%を締めます。
Perez Cruz Cabernet Sauvignon Reserva