《生産者について》
ヴィッラ・アンナベルタはコッティーニ家が手掛けるブランドの一つ。イタリアのヴェネト州で「アマローネ」をはじめとした高品質なワインをつくる生産者です。
「アンナベルタ」は当主ディエゴ・コッティーニ氏の妻の名前で、「妻に捧げるワイン」という意味も持っています。このブランドに関してはインスピレーションを大切にしており、創造的で独創的な味づくりを目指しています。
自社畑が140ha、それに加えて契約畑が240haとかなりの大規模な生産。そのスケールメリットを生かした「安くて美味い」とその美味しさの安定性が魅力です。
《このワインについて》
カナヤとはヴェネト州の方言で「キツネのようにずるがしこいさま」という意味。
ヴェネト州では「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」という高級ワインが有名。収穫したブドウを陰干しすることで、糖分や風味を凝縮させてつくる濃厚なワインです。このカナヤはまずブドウの収穫を通常より2?4週間遅くします。少し乾燥状態にあるブドウをさらに1?1か月半ほど陰干しして、アマローネのようにワインにします。ポイントはカナヤに使うブドウはヴァルポリチェッラ地区以外のものであり、手頃であること。アマローネっぽい甘濃いワインを安くつくるずるがしこさがワイン名に現れています。
《テイスティングノート》
プルーンのコンポートやレーズンのような甘濃い香り。ほのかにスパイス感もあります。まろやかな果実味が口いっぱいに広がり、適度なタンニンは丸く目立ちません。
料理との相性は合う/合わないがハッキリするタイプで、繊細な食事とは相性が良くないでしょうが、照り焼きなど甘辛い料理とは抜群です。
Canaja Villa Annaberta