《高価格帯のジンファンデル》
ジンファンデルは2000円台の品ぞろえが非常に多い品種。糖度が上がりやすいブドウなのでボリューム感豊かなワインがつくりやすく、ベリーやチェリー、ストロベリーなどの豊かな果実香。タンニンや酸味は穏やか。シンプルで親しみやすいワインになりやすいので、リーズナブルで美味しいワインはつくりやすいのですが、高級感は持たせにくい傾向があります。
なので「え?ジンファンデルなのに4000円以上もするの!?」と思う方もいらっしゃるのでは?
実際高級ジンファンデルの生産者は多くありません。おそらく一番有名なのは「ターリー」でしょう。この「ベッドロック」はそれに次ぐワイナリーの一つでしょう。その品質ゆえに、飛ぶように売れることはありませんが、しっかりリピーターを獲得しているワインです。
《生産者について》
オーナー醸造家はモーガン・ピーターソン。2017年、アメリカで最初にマスター・オブ・ワインの称号を獲得したワインメーカーです。レーヴェンスウッドで活躍したジョエル・ピーターソンを父に持ち、ブルゴーニュのデュジャックで全房発酵を学び、2007年にベッドロックを設立しました。「夢は大きく、でも生産量は少なく」なので、多種類のワインをつくりますが1つずつの生産本数はそう多くありません。
《このワインについて》
ベッドロックの入り口といえる定番ワインがこの「オールド・ヴァイン・ジンファンデル」。ソノマやローダイ、コントラ・コスタなど様々な地域の畑からブドウを調達してつくります。ジンファンデルが主体ではあるのですが、カリニャンやマタロなどのローヌ系品種がいろいろブレンドされています。平均樹齢はなんと80年。まるでイタリアの「アマローネ」のような濃縮した果実感があり、濃厚で滑らかな口当たりながらも、しっかりと綺麗な酸味が存在する。そのバランス感は古木のブドウならではでしょう。エネルギーに満ち溢れているワインです。
Bedrock Old Vine Zinfandel