《価格と熟成ポテンシャル》
高級なワインはどのような味わいか。その要素の一つは熟成ポテンシャル。何年かけて美味しくなっていくかというものです。
その点においてボルドーワインを基準とするなら、シャトー・モンテュスは倍の価格のワインに比肩するでしょう。他のワインと比べると古いヴィンテージでリリースされるのが常ですが、それでも若い。もっともっと何十年も熟成しそうなポテンシャルを持ちます。
その理由は品種。「タナ」は世界で最も多くのタンニンを持つと言われるブドウの一つ。豊富なタンニンがワインを守るからです。
《生産者について》
シャトー・モンテュスはアラン・ブリュモン グループの始まりのワイナリー。この地はグランヴァンを生み出しうると確信したアランが、1980年にこのワイナリーと20haの畑を購入してスタートしました。
この地に伝統の黒ブドウであるタナ80%にカベルネ・ソーヴィニヨンを20%という、当時はだれも考えなかったブレンドで「シャトー・モンテュス」を発売したのが1985年。そのワインが大きな評判を呼びます。そのほかにも様々なワインをヒットさせ、マディランやガスコーニュという産地を銘醸地の仲間入りをさせたのです。
《テイスティングノート》
ブラックベリーやプラム、スパイスなどの凝縮感のあるアロマの奥から、力強いタンニンを予感させる香りがあります。その予想のとおりたっぷりのタンニンが口いっぱいを刺激するのですが、樽熟成と瓶熟成により細やかになっており不快ではありません。カベルネ・ソーヴィニヨンの上品な酸味で締めくくられます。
Domaine Alain Brumont Chateaux Montus