《生産者について》
ボデガス・エル・エステコ社はカファジャテを中心に700haを超える畑を所有している大規模生産者。標高1700mにもなるカファジャテは、1年のうち340日以上が晴れ。湿度は平均15%と言われ、とてもカビが繁殖できる環境にないので、栽培において病気の対策があまり必要ありません。
そんな環境なので畑に灌漑(水やり)は必須。ヨーロッパなどでは雨の降る量とタイミングはヴィンテージの特徴において重要な要素です。カファジャテではその水の供給を人間がコントロールできます。だからヴィンテージ差が少ない。もしこのワインを気に入ったとしたら、今後ヴィンテージが変わっても同じ美味しいさを期待できます。
《このワインについて》
このエル・エステコ社の創始者の一人である、「ダビ・ミッシェル」氏への尊敬の念を込めてつくられている「ドンダビ レゼルバ」シリーズ。
同社は「クマ・オーガニック」シリーズでもトロンテスをつくっています。比較するならブドウの樹齢が高く、より風味に凝縮感を感じます。1000円台前半のリーズナブルな価格ながら、ブドウは手摘みで収穫しており、醸造方法にも大きなコストカットは見て取れません。
《テイスティングノート》
バラの花束のような華やかな香りがグラスからあふれ出します。オレンジのような果実のニュアンスとともに、トロンテスらしいアロマティックな香りが最大の魅力です。香りだけだと甘いワインを想像するかもしれませんが味わいはドライで、柑橘のような爽やかな後味です。
Don David Torrontes Reserva El Esteco