「南アフリカに美味しいスパークリングワインなんてあるの?」
そんな疑問を持つ人は、近年急速に減ってきています。このグラハムベックを知った方を中心にです。
《グラハム ベックについて》
南アフリカでもっとも有名なスパークリングワインの生産者、グラハム ベック。
1991年からの若いワイナリーですが、リリース当初より高い評価を獲得し、既に世界的なワイナリーへと成長しています。
《醸造家について》
シャンパーニュのモエ・エ・シャンドンやマムなどで経験を積んだピーター・フェレイラ氏をワインメーカーとして招聘。
「 ピーターの身体を流れる血は「泡」で出来ている」と言われるほどのスパークリング好き。
醸造設備は全てフランスから取り寄せるほどのこだわりを見せ、『パーフェクトな泡』を追求しています。
《ブドウ畑について》
ワイナリーが位置するロバートソンは西ケープ州でも暑い地域です。
スパークリングワインに大切な酸味が失われないよう、グラハム ベックでは1月半ばに収穫を行います。
さらに、ブドウのフレッシュさを損なわないよう収穫から30分以内にプレス。
それができるのは、全て自社畑なので思うようにコントロールできるからです。
《このワインについて》
グラハムベックの名刺代わりといえるスタンダードクラスで、年間およそ60万本がつくられているといいます。
ベースワインはステンレスタンク発酵・熟成で6か月、瓶内2次発酵期間は18か月。2000円前後のスパークリングとしてはなかなかのスペックです。
《テイスティングノート》
柑橘のアロマにほのかに酵母由来の複雑な香り。瓶内2次発酵らしいなめらかな泡感が楽しめ、キリっと爽やかな酸味が心地よく全体をまとめます。
「シャンパンみたいか?」と問われれば確実に答えは「否」。風味は全然違います。しかしこの価格を考えれば文句など出るはずのない完成度と言えるでしょう。
Graham Beck Brut