《生産者について》
1928年に創業以来、家族経営を続けるデ・ボルトリ社は、メジャーなオーストラリアワインブランドの一つ。ニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州両方にワイナリーを構え、リーズナブルなものからプレミアムワインまで幅広く生産。世界75か国に輸出されています。
その年間生産量は1億本を超えます。
《このワインについて》
ニュー・サウス・ウェールズ州の内陸部にあるリヴェリナ地区は、温暖な平野が広がっており、リーズナブルなワインに使うブドウを機械的に大量生産している地区です。この地区の一部では、ボトリティス・シネリア(貴腐菌)による貴腐ブドウが収穫できる地区があり、極甘口のデザートワインがつくられます。
特にその中でデ・ボルトリ社がつくる「ノーブル・ワン」は有名。あるコンテストでは、デザートワインの王様である「シャトー・ディケム」に肩を並べたとして有名になりました。
このワインはその「ノーブル・ワン」のセカンドラベル的な位置づけ。遅摘みや乾燥ブドウによる甘口とはまた違った複雑味を持つ貴腐ワイン。その入門用として手に取りやすい価格と、濃密な甘味の本格的な味わいが魅力です。
《テイスティングノート》
ネクタリン、花梨、ヌガーのような複雑なアロマ。アプリコットやレモンのような風味も感じます。ハチミツのように濃厚な果実感がありますが、適度な酸味が全体をスッキリとした印象にします。
開栓後も日持ちするので、冷蔵庫で1杯ずつゆっくり飲むのもおすすめ。バニラアイスにかけて食べるのも一つの楽しみ方です。
De Bortoli Deen Botrytis Semillon