古くからのブドウ栽培家の家系に育ち、農業エンジニアとしてフランス各地で技術指導を行ってきたベルナール・ボワイエが、兄弟が興した醸造所を手伝う内に自分自身のワインを造りたいと強く思うようになり興したワイナリー。父ベルナール亡き後、現在ワイン造りは息子のヴァンサンに託されている。
焼けつくほどの日差しに恵まれた南ローヌは、果実感たっぷりのリッチな赤ワインの宝庫で、広大なコート・デュ・ローヌのアペラシオンがよく知られていますが、より上質でコストパフォーマンスの高いワインの産地として注目したいのがコード・デュ・ローヌ・ヴィラージュの村々です。生産エリアは95の村で構成されている中、その中でもより高い優位性が認められた17の村のみがヴィラージュの後ろに村名を表記することが認められています。その代表としてパワフルな味わいのワインを生むケランヌがありますが、日本人の味覚になじむ旨みを備えているという点、そして豊かな果実を純粋に楽しむという点においては、この「ヴィザン」こそが要注目の産地です。
このワインはコート・デュ・ローヌの畑であるシューズ・ラ・ルースのワインに格上アペラシオンであるコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュのヴィザンのワインをブレンドすることで生まれたワンランク上のリッチなコート・デュ・ローヌ。フレッシュな赤い果実、洋酒漬けのチェリー、チョコレート等の豊かな香り。柔らかな口当たりに続く果実はフルーティな甘さに溢れ、豊富で細かなタンニンがふくよかな味わいをしっかりと支えています。
Cotes du Rhone Domaine de la Bastide