《ロゼワインのつくり方がわからなかったから》
前々から「フーバーのロゼを飲んでみたい!」という声をもらっていたそうです。しかしユリアン氏はロゼをつくるノウハウを持っていなかったのだとか。
あれ?スパークリングのロゼは時々つくってたよね?と思いましたが、おそらく赤ワインをブレンドするロゼだったのでしょう。
「どうやってつくるのかわからないから、シャルドネをつくるようにしてピノ・ノワールでつくってみよう」それで出来上がったのがこのワインです。
つくるからにはイージードリンキングなロゼではフーバーの看板は掲げられない。しっかり上質な食事に合わせて飲んでもらえる、レベルの高いロゼをつくらねば。
まずは畑のセレクト。マルターディンガーの中でも特に酸が強く軽やかな味わいになる区画をセレクトしました。収穫したブドウを破砕して2時間低温浸漬しプレス。ジュースだけで発酵させる直接圧搾法です。熟成は100%バリックで、新樽を30%用いています。14か月のシュール・リー。まさにシャルドネのつくり方です。
《テイスティングノート》
ユリアン氏がつくるシャルドネのように、開けたては少し還元気味です。それが開いてくるとカーネーションやバラ、クランベリー、スモモのような華やかなアロマがグラス一杯に広がります。通常のロゼワインのように白ワイングラスではもったいない。大き目のブルゴーニュグラスを使うにふさわしい香りのボリューム!
エネルギーにあふれたようなフレッシュな果実味と優雅な酸味があります。
「ロゼワイン」というカテゴリで考えると高すぎる価格設定ですが、「フーバーのピノ・ノワール」と考えると納得です。
Huber Malterdinger Spatburgunder Rose