ロングリッジについて、より詳しく
牛を飼い、野菜を育て、そしてブドウを栽培しワインをつくる。
美しい景色を見ながら食事ができるそのレストランの周りには、美味しいワインに必要な環境が全てそろっています。
人も環境も健康に。
夕日に照らされるロングリッジは、すべてが輝いて見えました。
余計なものは何も加えない
最低限の亜硫酸以外、ワインに何も加えない。
化学肥料も、除草剤も、殺虫剤も、ホルモン剤も、添加酵母も。
そしてピュアな味わいを表現したい。
そのためにはブドウ畑とそれを取り囲む環境が健康でないといけない。
そのために、ロングリッジではビオディナミという栽培法を採用しています。
ビオディナミとはオーガニックをさらに進めた農法。
農薬などの使用はオーガニックの規定よりさらに厳しく、除草剤や化学肥料は当然使いません。
最大の特徴は栽培における作業の日程を、月の満ち欠けを考慮したカレンダーに従うこと。
月の引力は植物の成長サイクルに影響するから、施肥や剪定などのタイミングにもそれに合わせてやるべきだ、との考えです。
そのほか、プレパラートと呼ばれる調剤を畑にまきます。
代表的なものは牛糞を雄牛の角に詰めて半年地中で保管したものなど。
根底には、ブドウ畑とその周りの環境をひとつの生態系と捉え、その中での動植物の循環を重視します。
そのためにロングリッジでは、牛を飼いアヒルを畑に放ち、豊かな生態系を作り上げているのです。
セラーマスターのジャスパー・ラーツ その哲学
「私のワインづくりにおける哲学はシンプルだ。世界水準の健全で飲んでて楽しいワインを作りたい。ただそれだけだ。」
そう語るのは、「ラーツ・ファミリー・ワインズ」のオーナー、ブルーワー・ラーツ氏のお兄さん、ジャスパー・ラーツ氏。
南アフリカで最も才能あるワインメーカーの一人と言われています。
その名声を築いたのは、ニュージーランド、マールボロ地区で『クロ・アンリ』を手掛けたとき。
フランス、ロワール地方の名門、『アンリ・ブルジョワ』がニュージーランドで始めたプロジェクトで、重要な役割を見事にこなしたのでした。
他に『Koru Wines』の設立にかかわったほか、ブルゴーニュ、プイィ・フュメ、サンセールで経験を積みました。
現在は南アフリカにて、有機栽培のコンサルタントとしても活躍しています。