1000円くらいのカベルネ・ソーヴィニヨンはたくさんあります。当然、アタリハズレのあるもの。
その中で「驚くほどの美味しさはないけど、いつ飲んでも安定しているし、これでいっか」とリピートしてしまう。きっとそれが、このワインが長く売れ続けている理由でしょう。
《生産者について》
ボデガス・エル・エステコ社はカファジャテを中心に700haを超える畑を所有している大規模生産者。
手頃な価格でオーガニックを達成できるのは、そもそもブドウが病気にならないから。標高1700mにもなるカファジャテは、1年のうち340日以上が晴れ。湿度は平均15%と言われ、とてもカビが繁殖できる環境にないのです。雨が降らないので灌漑(水やり)をしなければ木は枯れてしまいます。水を人間がコントロールするので、ヴィンテージ差というものがほとんど生まれません。
《このワインについて》
アルゼンチンの有機認証「アルゼンサート」を取得した畑のブドウから、この「クマ・オーガニック」のシリーズはつくられます。アルゼンチンのオーガニックワインとしては、日本への輸入量No.1を誇ります。
緯度の低いカファジャテは日差しが非常に強いです。そのためカベルネ・ソーヴィニヨンの青い風味は控えめなのも、広く受け入れられるポイントでしょう。
カシスなどのベリーやブラックオリーブの香り。どしっと重たいわけではありませんが、程よい渋味が飲みごたえを感じさせてくれます。
Cuma Organic Cabernet Sauvignon El Esteco