30 年以上メルロを生産しているベデル。オバマ大統領の就任式でも供された実績を持ち、今では「最上級のメルロと言えばベデル」とまで言われるようになった造り手。
ロング・アイランドは「ニューヨークのボルドー」と呼ばれニューヨーク州の最も新しく最も成長著しいワイン産地です。先見の明があったのでしょう、ロング・アイランドのガーデン・シティに住んでいたキップ・ベデルは1979年にジャガイモ畑を購入し、そこにブドウを植えました。家での趣味のワイン造りから始まり、そのうち自宅地下のワイン造りに物足りなさを感じ、自身のワイナリーを立ち上げました。
現在、ベデル・セラーズが所有しているブドウ畑は、ロング・アイランドのノース・フォーク産地の中で平均樹齢が最も古い畑だと言われています。ここ一帯は、氷河が溶けて作られた土壌と言われていて、土壌は砂質ロームや砂利混じりのロームです。それぞれの畑の土壌やミクロクライメートに適したブドウのクローンを植え、ロング・アイランドのニュアンスと風の香りを、そっくりそのままワインから感じられるようにブドウを栽培します。ワインの醸造は完全に天然酵母で行い、ブドウ本来が持つ自然な酸味とミネラルを、樽の香りとアルコール度数のバランスを考えながら丁寧にユニークなワインを造ります。アメリカの経済新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」は" メルロが苦手だと思いこんでいる消費者は、このベデルのメルロを飲んでみるべきだ。ミディアム・ボディで肉付きが良く、繊細でアロマティックなワインだ" と評しています。
Bedell Cellars Merlot North Fork of Long Island