《生産者について》
ボジオは1967年より三代にわたって家族経営でワインをつくっています。最新設備を導入して、バローロをフラッグシップにバルバレスコ、バルベラ、ドルチェット、アスティなども幅広く手掛けています。
ワイン名にある「10アンニ」は、醸造家の夫婦の結婚10周年を記念してつけられました。
《テイスティングノート》
バローロらしいオレンジがかった淡い色合い。熟したストロベリーやリコリス、なめし皮、バニラ、ダークチョコレートなど、これでもかといろいろな香りがボリューム豊かに広がり、特別なワインであることをアロマが訴えかけてきます。樽熟成の甘いニュアンスは少しあるものの、果実感は控えめ。決して重たくはないスムースな液体を飲み込むころには、口全体を細やかなタンニンがしっかり刺激します。しっかりと熟成感を味わえる、エレガントなバローロです。
《バローロの楽しみ方》
ピエモンテ州にてネッビオーロからつくられる高級ワイン「バローロ」。ワイン好きならだれもが知っているのに、人気があるかといえばそうとも言い切れません。その大きな理由は強いタンニン。ネッビオーロは特にポリフェノールの含有量が多いブドウの一つ。リリースしたてのバローロは、その強いタンニンゆえに"嫌われやすい"ワインの一つでしょう。初心者が知らずに飲めばトラウマものです。
バローロの面白さはやっぱり熟成してこそ。その強いタンニンが熟成によってこなれてきて、しなやかな口当たりになる。渋味がまろやかになる。それをちょっとだけ感じられるのがこのワインです。
タンニンは水よりもパンがリセットしてくれます。下手に料理を合わせるとワインの繊細さを消してしまいがちなので、薄く切ったバケットをつまみながら飲むのがおすすめです。
Bel Colle Barolo Riserva 10 Anni Bosio