《生産者について》
キスラーやギャリー・ファレルのオーナーであるビル・プライス。彼が「世界最高水準のカリフォルニアワインをつくる!」という目的で2002年に設立したのがこのスリー・スティックスです。
ソノマでのピノ・ノワールづくりに長けたボブ・カブラルをワインメーカーに起用し、各地の自社畑の特にいい区画からワインをつくります。
共同設立者であるプレマ・ケロリス氏を筆頭に、チームの70%が女性であることが一つの自慢。まだまだ男性社会であるワイン業界において、この数字は特筆すべきものがあるでしょう。
《このワインについて》
基本的には単一畑からワインをつくる生産者ですが、このPFEに関しては6つの畑からブドウを選ぶことで味わいの深みを形作っています。
《テイスティングノート》
主体となるのはベリーやチェリーのような果実の香りですが、赤色を連想させるもの・黒色を連想させるものそれぞれが複雑にからみあっています。それを包み込むようなヴァニラの香ばしい香り。口に含めば凝縮感がありつつ艶やかな果実味をしっかり感じ、いわゆる「高そうな味」として表現力豊かです。それでいて決してべったりとはならず、適度な酸味と上品さを持って消えていきます。
普段はピノ・ノワールをあまり飲まない、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーをメインにする方のとっておきワインとしてなら、ブルゴーニュ産より断然親しみやすいこちらをおすすめします。
Three Sticks Price Family Estates Pinot Noir