《生産者について》
イタリアワインのアイコン的な存在であり続ける「サッシカイア」。
サッシカイアが登場した1980年代、イタリアのワイン法ではカベルネ・ソーヴィニヨンを85%以上もつかったワインは想定されておらず、最下級の「テーブルワイン」扱いとなってしまいました。しかしその品質はずば抜けており、1985年ヴィンテージでパーカーポイント100点を獲得。「ワイン法を超越した」という意味で「スーパートスカーナ」ブームの火付け役となったのです。
《このワインについて》
2002年に初リリースされた、サッシカイアのサードワインにあたる「レ・ディフェーゼ」。現当主ニコロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏の娘プリシラ氏の結婚式のためにつくらたものでした。そのクオリティーの高さから、定番のワインとしてリリースが決まったのです。
その味わいはいい意味でサッシカイアとは異なるもの。骨格のしっかりとしたカベルネ・ソーヴィニヨンの味わいを、サンジョヴェーゼのやわらかい果実感が包んでおり、熟成を必要とせず楽しめます。
《テイスティングノート》
ダークベリーやプルーンなどの黒系果実のアロマ。樽のニュアンスもしっかり感じます。口の中では明るくフレッシュな果実感が広がり、適度なボリュームのきめ細かいタンニンが広がります。
当然サッシカイアのスケール感はありませんが、その分親しみやすさがあります。何かちょっとだけいいことがあった日の晩酌で開けて、うんといいことがあったときに開けるサッシカイアを楽しみにしてはいかがでしょう。
Le Difese Tenuta San Guido