《ジルヴァーナーについて》
「グリューナー・ジルヴァーナー」とありますが、普通のジルヴァーナーです。
ジルヴァーナーには「〇〇・ジルヴァーナー」という亜種がいくつかあります。それと区別するための古い名称が「グリューナー」です。
ドイツ最大の栽培面積があるラインヘッセンという生産地域、そこで最も広く栽培されるのがジルヴァーナーです。
ジルヴァーナーは高級ワインはつくりにくい品種です。そこまでの香りの派手さはない。それにも関わらず最も多くつくられる理由。栽培のしやすさもあるでしょうが、やっぱり「美味しくてたくさん飲まれるから」が最大の理由でしょう。しかも特別なときに飲む美味しさじゃありません。いつもの夕食。いつもの晩酌にちょうどいい。香りの地味さと料理の邪魔をしない風味が、我が家の定番ワインとしてピッタリなのでしょう。
《テイスティングノート》
熟したリンゴや洋ナシに加え干し草やスイートコーンを感じるアロマ。口に含めばスムースに流れるのに風味はちゃんと中心にとどまり、大変にジューシー。この果実味を爽やかな酸味と豊富なミネラルが支え合い見事なバランスを生み出しています。
《生産者について》
ラインヘッセンの最西部にあるジーファースハイム村。ヴァグナー・シュテンペルはそこに18haの畑を持ちます。ラインヘッセンで唯一の火山性土壌であることが特徴で、それがスパイシーなアロマに寄与していると予想されます。辛口ワインに特化した高品質なワインづくりが評価され、2004年にはVDP(ドイツ高級ワイン生産者連盟)に加入しました。
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