[ワインアドヴォケイト181号 2009年2月の試飲]
ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの候補のひとつに、2006年のオーゾンヌがある。1998年以来、オーナーのアラン・ヴォーティエ氏が愛するオーゾンヌほど多くの伝説的なワインを造っているドメーヌがボルドーにあるだろうか、と試飲しながら考えていた。このワインは、ミネラル、花、ブルーベリー・リキュール、黒スグリの並外れて精密なブーケを持ち、素晴らしい果実味と偉大な力強さを持っているが、このワインを特別なものにしているのは、その精密さ、集中力、そして相当な風味の強さと深さにもかかわらず、ほとんどエーテルのような軽さだ。密度と力強さを持ったバレリーナのようなワインだ。目立つ豊富なタンニンは甘く、驚くことではないが、非常に細かい粒状だ。このワインは10年は寝かせておき、その後半世紀かけて消費していくべきものだ。
[Robert M. Parker, Jr.による試飲 飲み頃予想2019-2069年]
他レビュー:93点(2016)、95-97点(2007)
Chateau Ausone