《生産者について》
ステレンボシュの南西、フォルス湾から数キロメートルという冷涼で、ステレンボシュの街やフォルス湾が見渡せる標高250-350mの小高い丘に、ライナカのワイナリーはあります。1998年に現在のオーナー、ヨハン・ライナカが母親から農園を引き継ぎ、徐々にオーガニック、ビオディナミ農法に変更していきました。2004年、南アフリカで最初のビオディナミ・ワイナリーとして認証を取得しています。
《このワインについて》
ライナカが注力するのは、ともかく緻密な畑仕事。自社畑のビオディナミ農法で育てられたブドウを畑で選果し、また、セラーでも更に一粒一粒選果して、ベストのブドウだけを使用します。これだけ人件費をかけても4000円以下なのは、南アフリカの安い人件費に感謝ですね。
ブドウは発酵用のコンクリートタンクで、その後フレンチオークに移して18か月熟成。クラシックなボルドー・スタイルのブドウ品種・醸造方法です。
《テイスティングノート》
カシス、黒系果実、鉛筆の芯などの引き締まった香り。フレッシュで心地良い酸、凝縮した果実味、はっきりとした輪郭のボディ。細やかでしっかりとした渋みを感じますが、口あたりはなめらか。複雑味もあり、バランス良くまとまっています。
ボルドーとも新世界とも両方感じられる要素があり、ブラインドで産地を当てるのは非常に難しいワインでしょう。
Reyneke Cornerstone