《ピノ・グリージョについて》
「ピノ・グリージョ」はイタリアにおけるピノ・グリの別名ではありますが、同じようなワインかというとつくり方の方向性に少し違いがあります。「Pinot Grigio」と表記されているものは、早めに収穫されてフレッシュな酸味を持ち、さらっとした口当たりでそれほど個性の強くない。もちろん例外はあるものの、おおむねこれがイタリアの「ピノ・グリージョ」のスタイルです。アルザスのコクのあるオイリーな白ワインとは少し違います。酸味の落ちやすいピノ・グリを、温暖なイタリアにて大量生産・大量消費するのに向いたスタイルなのでしょう。
ドメーニレ・サハティーニがルーマニアでつくるのも、そんなイタリアスタイルの「ピノ・グリージョ」です。
《テイスティングノート》
柑橘や黄桃などの控えめながらピュアな果実香。酸味は「高い」と言ってもそう尖っているわけではなく、丸みがあってやさしいもの。一口飲んで「美味しいっ!」となるものではありませんが、だからこそ飽きずにずっと飲んでいられるような味わいです。
《生産者について》
ドメーニレ・サハティーニは2003年に女性醸造家のアウレリア・ヴィシネスク氏が興したワイナリー。ブルゴーニュと同じような気候、黒土と粘土石灰質の土壌と、ピノ・ノワールの栽培に理想的な環境で、以前『旨安大賞』をとったピノ・ノワールが売れ筋商品です。
他にもカベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、ピノ・グリージョなど様々な品種を栽培しています。
La Vie Pinot Grigio Domeniile Sahateni