《生産者について》
オーストリアワインは日本で2000円以下で販売されるものが多くありません。周囲をワイン大国に囲まれたオーストリアは、国を挙げて高級ワイン生産に特化することで、国際的なワイン市場に存在感を示そうとしているからです。
その中でヴィンツァー・クレムスのワインが安くて美味しいその理由。それは単純に、「たくさんつくっているからスケールメリットで安くて美味しい」です。
ヴィンツァー・クレムスはオーストリア最大級の生産規模を持つ協同組合です。オーストリアワインの大半を生産する「ニーダーエスタライヒ州」の西部に位置し、首都ウィーンから西へ70kmほど。白ワイン、赤ワイン、貴腐ワインと幅広く手掛けています。
《このワインについて》
ウィーンで伝統の「ゲミシュターサッツ」。それは畑の段階で複数品種をブレンドする「混植混醸」を行うことです。
通常ブドウ品種は区画ごとに分けて植えられます。それは品種ごとに熟すスピードが違い、それぞれの特徴に応じたケアが必要で、収穫にベストなタイミングも違うからです。
一方で混植混醸の場合は、様々な品種を混ぜて植えます。これはブドウ品種の違いを認識されるようになった以前の名残りです。収穫は一斉に行うので、過熟気味のブドウも未熟なブドウもあります。そうすると品種の個性は平均化され、相対的に土地とヴィンテージの個性が表現されるという考え方です。
白桃やオレンジなどのフルーツや花の、非常に複雑でハッキリしない香り。ふんわり柔らかい果実味を持ち、爽やかな酸味が飲み心地を良くしています。
この複数品種がつくる複雑さゆえ、幅広い料理と相性がいいのが魅力で、普段飲みの1本として重宝するでしょう。
Kellermeister Privat Gemischter Satz Winzer Krems