《このワインについて》
ワイン名の「チャクラ55」とは、このワインが1955年に植樹された古い樹からつくられていることを表しています。地球温暖化が今ほど進んでおらず、ブドウが熟さないことが問題となっていた時代。アルゼンチンのワイン産地としても僻地、寒いパタゴニアを選んでピノ・ノワールを植えた人がいるというのは驚きです。
この高い樹齢とパタゴニアの冷涼な気候ゆえ、低めのアルコールながら風味が素晴らしく詰まったワインが生まれます。
この2022年は未評価であるものの、ワインアドヴォケイトによるパーカーポイントの評価が素晴らしい。直近が99点(2021VT)、98点(2018VT)、97点(2017VT)と驚きの点数を獲得しています。3万円のピノ・ノワールにもなかなかつかない点数です。
産地にこだわらずエレガントなピノ・ノワールを探している方にとっては、見逃すべからざるワインであることは間違いありません。
《生産者について》
ボデガ・チャクラは2004年設立。オーナーのピエロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏は、『サッシカイア』で有名なテヌータ・サン・グイドの創設者マルケーゼ・マリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏の孫息子です。
ニューヨークのブラインドテイスティングイベントで口にしたパタゴニア産ピノ・ノワールに感銘を受け、この地でのワイナリー設立を目指したそうです。
Chacra Cincuenta y Cinco 55 Bodega Chacra