《生産者について》
「クロ・デ・ロス・シエテ」とは、「7人のブドウ畑」を意味します。そのうちの1人とはミシェル・ロラン氏。世界中を飛び回って様々なワイナリーの顧問を務め、ワイン専門地の評価を上げてきた実績を持つ、フライングコンサルタントです。
何百とワイナリーを見てきたわけですから、素晴らしいワインができる、あるいはできない条件を知り尽くしているわけです。そんな彼がその土地にほれ込み、共同で出資して壮大なプロジェクトを立ち上げたのが、アルゼンチンでした。彼に賛同した醸造家6名とともに、850haもの土地を取得。2002年をファーストヴィンテージとして、この「クロ・デ・ロス・シエテ」を生み出したのです。
ボルドーに習ったのでしょう。それほど大規模であるにも関わらず、つくっているワインはこの1種類のみという潔さです。
ミシェル・ロラン氏自らが手掛けるワインとしては、ナパの「MR バイ ミッシェル ロラン」などがありますが、それは4万円近い高級品。アルゼンチンという条件の良さゆえに、これほどの低価格でつくれるのでしょう。
《テイスティングノート》
ダークフルーツ、ブラックベリー、ブルーベリーなどの濃厚な果実味に、花のような繊細な香り。口当たりは素晴らしくシルキーで、フルボディながら均整の取れたタンニンを持ちます。凝縮感がありながらフレッシュな余韻なのは、アルゼンチンの寒暖差が大きい気候ゆえでしょう。
Clos de los Siete