《生産者について》
ヴァリ・ヴィンヤーズのオーナー醸造家であるグラント・テイラー氏。彼がものすごい人物なのです。
セントラル・オタゴ生まれの彼は、カリフォルニアなど各地で経験を積みます。そのなかで「パイン・リッジ・ワイナリー」や「ドメーヌ・ナパ」の設立を支援。1993年に故郷にもどったあとは、「ギブストン・ヴァレー」や「フェルトン・ロード」などで醸造を務め、その多くでファーストヴィンテージを手掛けます。当時はわずか20haだったセントラル・オタゴのブドウ畑は、今では2000haを超えるまでに成長しました。その陰には彼の醸造の腕があったのです。
多くのワイナリーに立ち上げの協力を頼まれる。それが彼のワインの品質を保証しています。
ヴァリ・ヴィンヤーズは1998年設立。あまりプロモーションに積極的でないのか、品質の割に知名度は高くありません。しかしセントラル・オタゴの各地に畑を持ち、その土地の個性を表現する彼のワインは、この地を理解する上で学びの深いものです。
《このワインについて》
ギブストンはオタゴの西の端に位置し、比較的冷涼ながらしっかりと日照があります。「ブドウはよく熟すので力強い果実味がありながら、上品な酸味を持つ」という、この地のピノ・ノワールの教科書的な味わい。高めのアルコールを感じさせないほど、風味がち密に詰まっておりしなやかです。
【パーカーポイント94点】
[ワインアドヴォケイト 2025年6月]
2022年ギブストン・ヴィンヤード ピノ・ノワールは、ココアとブラックベリー、森のスパイスと紫がかった果実の香りを放つ。中国産クコの実のような凝縮感と個性を持ち、ブラックチェリー、アニス、甘草、砕けた岩石のニュアンスが感じられる。セントラル・オタゴは山々と眺望に彩られた美しくも厳かな土地であり、このワインはその地を映し出している。
[Erin Larkinによる試飲 飲み頃予想2025-2037年]
Valli Gibston Pinot Noir