《生産者について》
リッポンのはじまりは、1982年にブドウ畑を開墾したときであり、それはセントラル・オタゴでのワイン栽培の歴史でもあります。それほど、ニュージーランド南端の地であるセントラル・オタゴは、冷涼な気候なのです。
ワインメーカーをつとめる息子のニック・ミルズは、ブルゴーニュのジャン・ジャック・コンフュロンやドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティで4年間修業し、リッポンでも無灌漑・ビオディナミ栽培を始めました。
《このワインについて》
リッポンの最初の畑であり最も樹齢の高いピノ・ノワールからつくられるのがこの「マチュア・ヴァイン」。ワナカ湖のそばにある日当たりのいい北向き斜面で育てられるため、ブドウの熟度は十分。
甘いニュアンスはほとんどない引き締まったベリーの香り。酸味の高さはドイツのものとも比肩するところがありますが、ボリューム感にはセントラル・オタゴらしさがあります。
《セントラル・オタゴの中で》
セントラル・オタゴのピノ・ノワールが美味しいことは、もうみなさんご存知でしょう。フェルトンロード、プロフェッツロック、ギブストン・ヴァレー、ヴァリ、リッポン・・・数多くの優良生産者がひしめきます。
その中でリッポンがあるワナカ湖のあたりは標高が高く非常に冷涼。そのためブドウが樹になっているハングタイムが長い。だから「濃い」とは違うのだけど、リッポンのワインには風味が緻密につまっている。そうニック・ミルズ氏は語ります。
Rippon Mature Vine Pinot Noir