《「安くて美味しいピノ・ノワール」について》
ピノ・ノワールは土地や醸造を風味によく反映する品種で、だからこそ飲み比べるのが好きな方に人気。ただしワインの価格もまたしっかりと風味に反映してしまいます。つまり高価なワインはうんと美味しいだけに、安いワインはどうしても安い味になってしまう傾向が、他のブドウ品種より強い!それゆえ日ごろから家でたくさんワインを飲む愛好家は、血眼になって安くて美味しいピノ・ノワールを探しています。
このテ・テラが「安くて美味しい」と話題になったのは、少なくとも10年、15年前でしょう。ハッキリとは覚えていませんが、当時でも2000円台半ばだったはず。それからエチケットが大きく変わること数回。まわりのピノ・ノワールがどんどん3000円台になる中で、いまだにこの価格で飲めることに感動です。
《テイスティングノート》
よく熟したチェリーやラズベリーのようなピュアなフルーツのアロマ。ほのかにシナモンのようなスパイスの香りも感じます。味わいはソフトな果実感が中心で、ぽってりはしてませんがやさしい酸味。小難しさはなく、手頃なピノ・ノワールの味わいとして文句のつけようがありません。
《生産者について》
ニュージーランドの北島において、「ブルゴーニュと気候や土壌が似ている」としてピノ・ノワールで有名な産地がマーティンボローです。マーティンボロー・ヴィンヤードは有名な「アタ・ランギ」と並んでこの地のパイオニア。ともに1980年設立です。
この「テ・テラ」が圧倒的に有名ですが、より上級のピノ・ノワールやシャルドネ、リースリングやソーヴィニヨン・ブランなどもつくっています。
Te Tera Pinot Noir Martinborough Vineyard