《このワインについて》
ワインの渋みのもととなるタンニンは、ポリフェノールの一種です。そのポリフェノールを最も多く含有するブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンでもネッビオーロでもありません。フランスの「タナ」と、このウンブリア州の「サグランティーノ」が一番だと言われているのです。
その強い渋みを和らげるべく、合計4年も熟成させてから出荷されますが、それでもパワフルな渋みはなめらかさがあってなお際立ちます。ホームパーティーなどで何人かで集まった際に開ければ、「おお!」と言わせられることは間違いなし。
あるいは普段飲みにも。タンニンはワインを酸化から守ってくれるので、抜栓後1週間程度はビクともしません。少しずつ飲んで変化を楽しむのもいいでしょう。
※2017VTまで「モンテファルコ・サグランティーノDOCG」としてリリースされていたものが、2019VTより商品名変更となりました。
《テイスティングノート》
黒系ベリーの濃縮した香りが豊かに立ち昇りますが、プリミティーヴォのような甘いニュアンスとはまた違います。そこに土やスパイスのような深みのある香り。どっしり重量感のある果実味を持つ点で、同じ強いタンニンを持つバローロなどとも違います。
何十年とかけて美味しくなっていくポテンシャルを感じる、とびきりパワフルな赤ワインです。
《生産者について》
「イタリアの最も美しい村」と言われるウンブリア州のモンテファルコ。その近くにカンティーナ・ライナはあります。ファブリッツィオ・マリアニ氏が2002年に家屋と12haの土地を購入して設立しました。そのうち10haをブドウ畑としています。現在は元料理人の息子フランチェスコ氏と2人で営んでいます。
栽培は原則としてビオディナミを実践。いわゆる"自然派"のワインづくりではありますが、それによって味が濁ることがなく、ブドウの個性を楽しめるワインを目指しています。
Campo di Umbria Rosso Cantina Raina