《このワインについて》
それほど品種個性の強くない「トレッビアーノ・スポレッティーノ」というウンブリア州の土着品種を用いたオレンジワイン。果皮と一緒に発酵させますが、熟成の前には取り除いてしまうため、ジョージアのオレンジワインに比べると渋みは穏やかです。
オレンジワインは広義では白ワインに含まれますが、ジョージア産の中にはビックリするくらい別物な味わいもたくさんあります。それはそれで面白いのですが、初めて飲んだときビックリした経験も。
個性も渋みも穏やかなこちらは、オレンジワイン入門としてもピッタリ。小難しいこと考えず素直に楽しめるでしょう。
《テイスティングノート》
華やかさのある上品なキンモクセイのような香りに、オレンジの皮のようなニュアンスが混ざります。柔らかい口当たりにじわっと広がる旨味感。口当たりはやや軽やかで、口の中に長くとどめるとオレンジワインらしい渋みを感じます。
《生産者について》
「イタリアの最も美しい村」と言われるウンブリア州のモンテファルコ。その近くにカンティーナ・ライナはあります。ファブリッツィオ・マリアニ氏が2002年に家屋と12haの土地を購入して設立しました。そのうち10haをブドウ畑としています。現在は元料理人の息子フランチェスコ氏と2人で営んでいます。
栽培は原則としてビオディナミを実践。いわゆる"自然派"のワインづくりではありますが、それによって味が濁ることがなく、ブドウの個性を楽しめるワインを目指しています。
※この商品は前ヴィンテージまで「トレッビアーノ スポレティーノ」という名称で販売されていました。
イタリアの原産地呼称を統括する組織から、「トレッビアーノ・スポレッティーノとして典型的な味わいではないから、この名称は使用してはいけない」と言われてしまい、名前の変更が行われ、IGTクラスとなりました。
しかしつくりは2020年までと同じものです。
Campo di Colonnello Umbria Bianco IGT Cantina Raina