《生産者について》
モンテベルティーネはあえて「キアンティ」を名乗らない独自の品質追及で有名になった生産者。
1967年に鉄鋼業を営んでいたセルジオ・マネッティ氏が別荘のために2haの土地を取得したのがワイナリーの始まりです。ジュリオ・ガンベッリ氏をコンサルタントに迎え、ワインビジネスに専念します。
当時のキアンティはサンジョヴェーゼに補助品種を使うのが規定でした。しかしモンテベルティーネは純粋なるキアンティの表現を追求するため、キアンティのDOCGを脱退。法律が変わってサンジョヴェーゼ100%でも「キアンティ・クラッシコ」が名乗れるようになってからも、IGTグレードのワインとしてリリースしています。そういう意味では「スーパータスカン」の一つと数えられることもあります。
特にワイナリーの代名詞となっているのが、フラッグシップである「レ・ペルゴーレ・トルテ」。毎年異なるデザインで女性が描かれたラベルを採用し、コレクターへの人気が高いのみならず、ワイン評価誌の評価もすこぶる高いものです。
【パーカーポイント97点】
[ワインアドヴォケイト誌 2024年6月のレビュー]
モンテヴェルティーネ2021ル・ペルゴレ・トルテは、美しく飽和し、複雑性という点ではリッチだが(抽出はしていない)、このクラシックなヴィンテージを特徴づける非常に鮮やかなレッドチェリーの要素を持ち、焦点が定まり、エレガントな流線型を保っている。酸味のある果実味が閉じ、しっかりとした、しかしシルキーなタンニンが続く。ほのかな果皮の香りもブーケから感じられ、少し重さと厚みが増す。このワイン(セメントタンク、オーク樽、アリエ産バリックで熟成)は、洗練されたスレートのようなミネラルのニュアンスで締めくくられる。29,000本のリリース。
[Monica Larnerによる試飲 飲み頃予想2026-2050年]
Pian del Ciampolo Montevertine