《まるでブルゴーニュ!?》
「わたしのワインづくりはブルゴーニュを指向している」
醸造家であるショーン・オキャラハンはそう語ります。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノにて、がっしり力強くパワフルなものと対局の、淡く上品なワインをつくる生産者もいます。それらよりも更に一歩も二歩もブルゴーニュワインの上品さに近づけたものを、彼はキャンティ・クラッシコでつくろうとしています。
もともとキャンティはピノ・ノワールに負けない上品で高い酸味を持ちます。全房発酵を取り入れることで、温暖なトスカーナにあってワインにフレッシュさを表現。マセレーション期間は長いそうですが、ピジャージュやプレスはやさしくしているのでしょう。色合いは淡く、力強さや重量感は感じません。
もちろん品種も土地も違うので、香りの方向性は全くピノ・ノワールではありませんし、ある程度タンニンを感じます。しかしエレガントでフレッシュな風味は、確かにブルゴーニュを思わせます。
《テイスティングノート》
ベリー系のアロマにバラやサフランのようなニュアンス。上品な酸味とともに、きめ細かくしなやかなタンニンが刺激します。あなたが持つキャンティのイメージとは大いに違うことでしょう。今飲んでも十分に優しいタッチですが、熟成させたならさらに風味豊かになるでしょう。
Chianti Classico Tenuta di Carleone