《テイスティングノート》
チェリーやプラムのような赤いベリーのようなフルーツの香りに、ほのかなスパイス香。どっしり力強くはないものの、決して薄くて酸っぱくはない、程よい濃縮感をもった果実味。心地よい酸味とほどよい渋味があります。
《普通な味わいがちょうどいい》
先述の味わいのとおり、このワインに飛びぬけた点はありません。だからたくさんワインが並んでいるなかで、どうしてもこのワインじゃなきゃいけない理由はないと考えます。あえて言うなら1000円ちょっという価格は、キアンティのなかでも安い方。でも抜群に安いわけではありません。
言ってしまえば普通の赤ワイン。でも晩酌用の普段飲みワインとしてリピートしたくなるのって、往々にして「普通の」と言いたくなるような味じゃないですか?「ちょうどいい」を突き詰めた結果、どれも平均点のような普通の味になるのではと考えます。その方向性として優秀な1本です。
《生産者について》
ベリーニ、カンティーナ・フラテッリ・ベリーニは1800年ごろからワインをつくり続けてきたワイナリーでありワイン商。家族経営を守り通すことを信条としており、自宅で食事と共に楽しめるワインを届けることを目指しています。
Don Angelo Chianti