《このワインについて》
シチリアの土着品種であるカタラットに、イタリアの広い地域にみられるピノ・グリージョをブレンド。どちらも品種特性が強く表れるブドウ品種ではありません。さらに変わった醸造をしているわけではないので、たくさんある白ワインの中ではなかなかこの1本を選ぶ理由が見いだせないワインです。
一見ネガティブに思えるこの特徴は、きっと生産者の狙い通り。際立った美味しさではなく、多くの人に嫌われない、ほどほどの満足感を狙ったのでしょう。ほどよくふくよかな果実味に適度な酸味。あるとすれば「物足りない」という不満ですが、1000円そこらのこのワインには求めすぎです。
《生産者について》
「サンタ・テレザ」は、シチリアで50年以上続く「フェウド・ディ・サンタ・テレザ」の傘下に設立されたオーガニックワインのブランド。シチリア南部に50haのブドウ畑を所有し、有機栽培ブドウから近代的なワインをつくっています。
主力シリーズである「プラート」は、イタリア語の「ピュア」に由来してつけられました。シチリアのたっぷりと降り注ぐ太陽、海風の生み出すフレッシュさをピュアにワインに表現するのがコンセプトです。オーガニックの象徴として、エチケットにはテントウムシが描かれます。
Purato Catarratto Pinot Grigio Organic Santa Tresa