《テイスティングノート》
ブラックチェリーやプルーンをコンポートにしたような、火を通したベリー系の甘い香りに、タバコやスパイスのニュアンスが混じってあふれるように広がります。口に含めば重量感と滑らかさを持った果実味がいっぱいに広がり、ヴァニラやチョコレートの風味を伴う余韻が長く続きます。
ともかく濃厚!手ごろで美味しいワインをつくる生産者の高級ラインは、一口目から説得力があります。ワインにあまり詳しくない人こそ飲んでほしい。2000円のワインとの違いをしっかり感じるからです。
ならば友人宅への手土産にもおすすめ。ワインに詳しい人よりたまにしか飲まない人のお宅へ。「こりゃ高そうなワインだ」と言ってもらえるでしょう。
《生産者について》
1962年、19人の地元ブドウ栽培農家”父なる創業者たち"が協同組合「San Marzano」を設立。以来地ブドウを中心に栽培していましたが、2000年頃から自社元詰めワインの生産を開始しました。
南イタリアならではの新鮮な果実味を活かしたモダンテイストが認められ世界的に人気を博すようになります。現在では1,200もの経験豊富な栽培農家を抱え、彼らは今もプーリア伝統のブドウ造りの哲学・手法を守り続けています。
Sessantanni San Marzano