《生産者について》
カッシーナ・キッコは1950年代にエルネスト・ファッチェンダ氏により設立された生産者で、現在は3代目。ユネスコ世界遺産に登録されるロエロの中心部カナーレにワイナリーがあります。
ロエロだけでなくバローロにも優良な畑を所有していて、「カステレット」や「ジネストラ」はその代表格。合計50haの畑から様々なタイプのワインをつくっており、瓶内2次発酵によるスパークリングや甘口ワインなど多様です。
《このワインについて》
「ロエロ・アルネイス」としてDOCGに認定されているので、アルネイスはソムリエならだれもが知っているブドウ。しかし1970年代には一度絶滅寸前でした。「アルネイス = へそ曲がり」の名の通り、栽培が難しいブドウだったのです。
しかしブルーノ・ジャコーザやヴィエッティなどの生産者が単一ワインを出したことで、だんだんと注目を増します。このカッシーナ・キッコも、アルネイスを広めた生産者の一人です。
とはいえアルネイスは、まだまだ「隠れた逸品」程度の知名度でしょう。それでもDOCGに認定されるからにはきちんと魅力があります。熟れた果実のボリューミーな味わいと、キレのいい酸味の両立です。
アプリコットやリンゴの爽やかな香りに、カモミールのようなニュアンス。ピノ・グリのようにふくよかさもあるのに、酸味とミネラル感もしっかりと感じ、控えめな苦みとともに余韻がしっかりとつづきます。
Roero Arneis Cascina Chicco