《テイスティングノート》
「マルヴァジアってアロマティック品種でしたっけ?」そう錯覚させるほど甘い香りのボリュームがスゴイ!
レモンのような柑橘と上品なダージリンのアロマが芳醇に広がります。きっとブドウを酸素と触れさせないように低温長時間発酵しているのでしょう。
酸味は柔らかで中程度。味わいは軽やかですが、熟度のある果実味は余韻にまである程度続き、2000円以下の白ワインとしては十分合格な長さを持ちます。
日々の疲れを癒すためにアロマを焚くのもいいですが、このワインの香りに酔いしれるのも効果的でしょう!
《生産者について》
イタリア南部のバジリカータ州。そこを代表するヴルトゥレ山の東側山麓にこのテヌーテ・ダウリアはあります。サラとアントニオの夫妻が2人3脚で営んでおり、畑は約10ha。標高400-500mの斜面に畑があり、昼夜の寒暖差があるため上品でキレのいい酸味を持ちます。畑の土壌はヴルトゥレ山由来の火山性土壌で、カルシウムや鉄分を多く含むことがワインの香りにも影響しているのでしょう。
栽培しているマルヴァジアは正確には「マルヴァジア・ビアンカ・ディ・バジリカータ」という土着品種であり、ラッツィオ州の「フラスカーティ」に使われるものとは少し違うそうです。
Quercia di Annibale Bianco Basilicata Tenute Dauria