他のワインやお酒を飲んだ後に、ほんの一口ずつ味わう。
辛口ワインではマネできない飲み方、ワイン初心者にとってうれしいメリットがあります。
デザートワインであなたのワインタイムをもっと至福なものにするおすすめの1本をご紹介します。
〇「デザートワイン」の言葉の意味と「アイスワイン」との違い
〇美味しく飲むコツと酒弱さんにおすすめな訳
ご紹介するワインはこちら
アルツァイヤー ローテンフェルス ジーガレーベ ベーレンアウスレーゼ 375ml 2020 ハインフリート デクスハイマー | |
¥2,299 |
〇貴腐ワインとしてはかなりお手頃な価格
〇超甘いのに余韻は少しスッキリ
〇抜栓後も冷蔵庫で3週間余裕
デザートワインとは
デザートワインとはコース料理の最後にデザートとともに、もしくはデザートの代わりに楽しむ甘口ワインのこと。
甘くないワインとの違いは、原料となるブドウの糖度。うんと甘いブドウを発酵させれば、アルコールにならない未発酵の糖分が残ります。その中で特に甘いワインの総称を「デザートワイン」と呼びます。厳密な定義ではありません。
「どうやってうんと甘いブドウを収穫するか」の方法で、デザートワインはいくつかの種類に分けられます。
今回紹介しているワインは、「貴腐ワイン」です。
普通ならブドウにカビ病をもたらす貴腐菌。それが貴腐ワインづくりに向いた畑にちょうどいいタイミングで繁殖すると、レーズン状の貴腐ブドウができます。
貴腐菌によって水分が蒸発していくので、糖分やエキス分がぎゅっと凝縮するのです。
冬になるまでブドウを収穫せずに待ち、最低気温がー7度以下の日の夜明け前に凍ったブドウを収穫します。凝縮した糖分により凍らなかった果汁をすぐプレスして、アイスワインをつくります。
だからとっても寒い場所でしかつくれません。希少価値が高いため、あまり手ごろなワインがありません。
例えばこちらのアイスワインは、約4000円ですがこれでもかなり手ごろな方です。
ベッカー ピノ ノワール ブラン ド ノワール アイスワイン ハーフ 2018 375ml | |
¥3,905 |
熟したフルーツの風味がピュアに香る、シロップのように粘性がありながら透明感のある味わいが特徴です。
美味しく飲むコツと酒弱さんにおすすめな訳
お家でデザートワインを楽しむとき、ちょっとずつ飲むことをおすすめします。デザートワインをゴクゴク飲むのは、甘すぎるという意味でもカロリーの点でもおすすめしません。
〇デザートと一緒にグラス半分弱(40ml程度)
〇飲み足りない気分の日、寝る前に1口だけ
こんな飲み方ができるのは、デザートワインが日持ちするからです。
多くの甘くないワイン・辛口ワインは、抜栓後数日で劣化します。例外的に数週間後に美味しくなるようなものもありますが、たいていは開けた時が一番美味しくて、徐々に酸化の味が出てきます。手ごろなワインほど美味しい期間が短いです。
それに対して糖度の高いデザートワインは丈夫です。
このワインを前回飲んだ時は、飲みかけを冷蔵庫で保管してちょっとずつ飲みながら3週間。特に劣化を感じず楽しむことができました。空気を抜いたり不活性ガスを入れたりといった保存テクニックを使わずにです。
だからお酒に弱くてたくさんは飲めない方でも、美味しく飲み切ることができます。
普段の晩酌に+α
「辛口ワインや他のお酒の代わりにデザートワインを飲む」ではありません。
「普段のお酒にちょい足し」で楽しんでください。
うっとりするような芳醇な甘口ワインで、普段の晩酌がグレードアップ。
「よし、明日もがんばるぞ!」という気分にさせてくれるはずです。