《生産者について》
クラス家は1630年から畑を所有していたという由緒ある栽培家。現当主の曽祖父の時代からワインをつくり始め、現在のマティアス・クラスの代で醸造設備を一新しますます勢いづいています。
マティアスはワイナリーを引き継ぐ前にシュロス・ラインハルツハウゼンやシュロス・フォルラーツで責任ある立場として経験を積み、リースリングの醸造については精通しています。
《ラインガウ・グローセス・ゲヴェックスとは》
この格付けは2018年にスタートしたばかりのもので、もともとは「エアステス・ゲヴェックス」と呼ばれていたものです。リースリングかシュペートブルグンダーを使った上級辛口ワインに用いることができるもので、その基準はVDP(ドイツ高級ワイン生産者連盟)の基準に準じるもの。収量制限やブドウの最低糖度などは同じです。
いわばドイツのグラン・クリュ的なワインということ。この地域を代表するワインの一つだということを示しています。
《テイスティングノート》
手頃なクラスとは違い、フルーツ感は控えめで鉱物的な奥行きのあるアロマ。味わいは非常に引き締まってドライであり、スレート土壌を反映してか舌の上にしっかりとグリップ感があります。決して重たさはないのに長く余韻がつづくところに、3000円台半ばのワインとは思えない畑のポテンシャルが感じられます。
Crass Erbacher Siegelsberg Riesling Rheingau Grosses Gewachs