《代替シャブリとしての提案》
ブルゴーニュの銘醸ワイン「シャブリ」は、毎年膨大な数量が輸入されている昔からの人気ワイン。しかし近年は大幅な値上げに販売者も消費者も苦しんでいます。
その味わい自体も魅力ですが、「夕食時のワインとしてどんな料理でもそこそこ美味しくて手ごろ」というのがあったはず。5年前は2000円ちょっとで飲める銘柄がたくさんありましたから。でも今はそれが3500円くらいに上がっている場合も。ちょっと気軽には飲めないでしょう。
スタンダードのシャブリのような、あまり樽香を効かせない冷涼産地のシャルドネって、実はあまりないんです。代わりに提案したいのがドイツのヴァイスブルグンダー。ピノ・ブランのドイツ名です。
《このワインについて》
ブドウ品種自体の香りはそれほど強くなく、柑橘や白い花の繊細なアロマ。樽熟成しない場合は口当たり軽やかでフレッシュな酸味を持ちます。遺伝的に親戚関係にあるだけあって、共通点を多く感じます。様々な料理にオールマイティーだという点も、手ごろなシャブリと似ています。
グラウブルグンダーに比べるとより香りが華やかでスッキリとした味わいです。
《生産者について》
フィア・ヤーレスツァイテンはファルツ地方の醸造組合。組合員が所有する畑は560haとかなりの規模です。リースリングやシュペートブルグンダーなどメジャーな品種を中心に栽培しており、醸造設備を共同で使うことでリーズナブルな価格でリリースしています。
Vier Jahreszeiten Weissburgunder Trocken