《生産者について》
西ドイツの最北に位置する「アール」という産地は、北緯51度という高緯度に位置しながら、8割以上赤ワインがつくられているのが特徴です。
最も多いのがシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)であり、ピノ・ノワールの変異種である「フリューブルグンダー」も少量栽培されています。
その生産に特化した家族経営の生産者が、クロイツベルクです。
昼に暖まり夜に熱を放出する粘板岩土壌がブドウの成熟を助けるため、同じドイツでもバーデンやファルツとは違ったキャラクターを持つピノ・ノワールが出来上がります。
《このワインについて》
ノイエンアール村の優良区画からつくる、いわゆる「村名格」。こちらは熟成に小樽を用いており、そのニュアンスがしっかりワインの味わいに現れています。
《テイスティングノート》
スタンダードのシュペートブルグンダーと比べて果実の凝縮感が随分違います。アルコールも13.2%と少し高いことと樽のニュアンスが表れていることもあり、割とブルゴーニュに近い味わい。粘板岩土壌からくるのか、鉄分っぽい風味も感じるので、ジュヴレ・シャンベルタンなどが近いでしょうか。
アールの、クロイツベルクのワインを初めて飲むピノ・ノワール好きの方には、1番おすすめな1本です。
《クロイツベルク 復興支援チャリティーキャンペーン》
2021年7月、ドイツとベルギーを襲った大雨による洪水で、アール地方で川が氾濫。クロイツベルクも甚大な被害を受けました。このワインはそのとき瓶に入った状態で無事だったもの。
その復興を支援すべく、輸入元のヘレンベルガー・ホーフ社は、チャリティーキャンペーンを開催。2022年8月30日までの間に売り上げた金額の10%を寄付する予定です。
購入していただき、ただ飲むことが支援に繋がります。ぜひ今、ご検討ください。
Kreuzberg Neuenahrer Spatburgunder