《香りとスッキリ感の両立》
特に夫婦両方でたくさんワインを飲む方にとっては、ボトル1本あたりの価格を非常にシビアな問題でしょう。1日1本で足りないこともあるでしょうから。価格はそりゃ安い方がいい。
でも味に譲れない最低ラインはあるはず。1000円前後のワインだとどっしり力強いものはなくて、さっぱりとした味わいのものが主流です。酸味の高い品種を使えばキリっとした味わいにはなりますが、薄くて酸っぱいと紙一重になりがち。そしてあまり豊かな香りは期待できません。香りを重視してアロマティック品種を選ぶと、今度は余韻がぽってりとしたものに。
このワインは香りとスッキリ感の両立をブレンドで実現しています。
《テイスティングノート》
ラングドックの豊かな日照を浴びて育ったヴィオニエは、洋ナシのような豊かなアロマを持ちます。その味わいをガスコーニュ産のソーヴィニヨン・ブランの爽やかさが支えています。ワインの区分としては最下級の「ヴァン・ド・フランス」だからこそ可能な、地中海と大西洋それぞれの特徴を持ったワインが「デュオ・デ・メール」です。
《生産者について》
1999年設立のLGI社。輸出に特化したフランスワインの生産者として、ラングドック地方のカルカッソンヌに設立されました。マーケティングにも力をいれて専門チームを擁する生産者であり、多くの消費者に求められる味/価格のワインを生産しています。その狙いの結果でしょう。
「レア・ヴィンヤーズ」シリーズは、過去にリアルワインガイド誌の「旨安大賞」「旨安賞」や、サクラアワードを何度も受賞しています。
Duo Des Mers Sauvignon Viognier