《生産者について》
フランス東部にあるサヴォワ地方は、スイスやイタリアとの国境に近いアルプス山脈の麓にあります。栽培面積は2000haほどという小さな産地ですが、大陸性・高山性の厳しい気候のもと、土着品種から個性のあるワインがつくられています。ワイン自体が少ないので日本ではどこでも売っているものではありません。この産地のワインを知って使いどころが分かっていれば、ワイン経験値は高い方と言えるでしょう。
そのサヴォワにおいて、ジャン・ペリエ・エ・フィスは最初にワインをボトル売りした生産者。1853年にブドウ栽培を始め、それからセラーを購入してワイン造りを開始。1920年からのジャン・ペリエ氏の代で畑とセラーを大きく拡大させました。現在は1時間あたり6000本をボトリングできる設備を所有しており、その設備を活かせるような様々なワインをつくっています。
《このワインについて》
「ルーセット」というのは、このブドウ品種「アルテス」の別名。アルテスの起源は、地中海東部のトルコ南に浮かぶ島キプロスと言われています。15世紀、サヴォワ公爵家に嫁いできたキプロスの王女アンヌが、「殿下=アルテス」と名付けられたブドウ品種を持参したと言われているのです。ただ、他の場所ではほとんど見られないブドウであることから、サヴォワが起源という説もあります。
収量が少なく栽培が難しい品種ですが、急斜面の畑からは優れた品質のワインが生まれます。白桃や洋ナシ、ハチミツ、スミレのような香り。生き生きとしつつしっかり滑らかな口当たりを持ち、軽めのアルコールの割には充実感があります。
幅広い料理と調和しそうなワインで、この滑らかな口当たりは和風のあんかけのような料理にピッタリ。チーズフォンデュのようなチーズたっぷりの料理も、余韻を引き立ててくれそうです。
Roussette de Savoie Cuvee Gastronomie Jean Perier et Fils