《生産者について》
ワインの生産者どうしが結婚することは珍しくありませんが、それによって産地をまたぐドメーヌが生まれるのは珍しい。
ストラスブール大学で出会った、シャンパーニュ出身のフランソワ・プティとアルザス出身のジュスティーヌ・ボクスレ。それぞれの家系の畑を受け継いでいるのが「ドメーヌ・ラ・ロジェリー」です。
ドメーヌを立ち上げてまずやったのがオーガニック栽培への移行。ブルゴーニュでルロワやアルヌー・ラショーが取り入れている「トレサージュ」という栽培法にも挑戦しており、畑の健全性を取り戻しました。2018年から自分たちのワインをつくりはじめ、2022年にようやくリリース。
畑はシャンパーニュに2.2ha、アルザスに1.2haなのでかなり小規模ですが、グラン・クリュの素晴らしい畑を所有しています。
ワインアドヴォケイトのウィリアム・ケリー氏は「私はラ・ロジェリーが一夜にしてスターダムにのし上がると確信している」と絶賛しています。
《このワインについて》
ベースワインをバリックで熟成し、瓶熟は短めという今時のスタイル。父の残したエロインはステンレスタンク発酵かつ瓶熟長めと、同じシャルドネ100%でも非常に対照的なスタイルです。どうせなら比べて飲むのが非常に面白いでしょう。
フレッシュなピーチや洋梨にブリオッシュ、バター、オレンジピールを思わせる複雑なブーケ。肉付きのよいたっぷりとした果実味は長く浸透力のあるフィニッシュで締めくくられます。
La Rogerie Le Bourg Sud Grand Cru