《生産者について》
カナダ出身のデイヴィッド・バターフィールドが2004年に始めたガレージワイナリー。それが今や大人気で、入手困難なほど。
それほど急速に現在の地位を築いたのは、彼が両親から受け継いだ、ブルゴーニュの土地とワインに対する愛情ゆえ。そしてもちろん、彼自身の確かな醸造技術故でしょう。
『B』の文字が特徴的な彼のエチケットには、『Beaune』『Beautiful』『Butterfield』の意味が込められています。
《バターフィールドの特徴》
そのワイナリー名からも、しっかり樽を効かせた濃いワインを想像するでしょう。「バター」の風味を感じるんじゃないかと。彼のファミリーネームなので、実は関係ありません!
確かにしっかりとオーク樽の風味を感じるのですが、それがテロワールの表現を全く妨げていない!テロワールとヴィンテージの特徴を表現する。その目指すもの通りのワインが出来上がっています。
《このワインについて》
サン・ロマン村の小区画「ラ・ペリエール」のブドウを使用。サン・ロマンの畑の標高は350~410メートルと、コート・ドール全体を見ても最も高い位置にあります。
コート・ドールでいちばん冷涼な畑から採れるブドウによって、溌剌とした酸と、キリッとしたミネラル感が与えられます。
温暖化の影響などで、かつての冷涼産地が思うようなスタイルのワインを造りづらくなっているなか、このワインには「ブルゴーニュらしさ」が残っているかもしれません。
Saint Romain Butterfield